【登山の持ち物リスト】初心者も安心!服装など基本アイテムを紹介
2023年6月28日
登山を安全・快適に楽しむためには、基本となる服装や持ち物を準備することが大切です。しかし、登山に慣れていない初心者は、準備すべきアイテムに悩んでしまうこともあります。
そこで今回は、登山に必要となる服装・持ち物を「必需品」「シーン別」に分けて解説します。これから登山にチャレンジしようと計画している方は、本記事をチェックリストとして活用してみてください。
目次
【必需品】登山準備の基本的な服装・持ち物
初心者が登山を始めるための第一歩は、必需品となる服装や持ち物を準備することです。山道を長時間歩き続けたり、急な天候の変化に対応したりと、登山では予期せぬ状況への対処が必要となることもあります。
とくに、登山に慣れていない初心者ほど、最低限用意しておくべき必需品を把握することが重要です。便利な登山グッズは比較的手軽に揃えられるので、まずは基本的な服装・持ち物からチェックしてみましょう。
最低限必要な服装リスト
登山で準備すべき服装には、快適性と安全性を重視することが大切です。長時間歩き続ける登山では、動きやすさや疲れにくさに優れたアイテムを選びましょう。また、登山道は舗装されていない場合もあるため、軽量でクッション性のある靴が適しています。
● 最低限必要な服装リスト
服装 | 解説 |
ザック(リュックサック) | 登山の荷物を入れるための必需品。ベルトやストラップなど、背負ったときの負担を軽減する設計が施されています。日帰り登山の場合は、20~30Lほどのサイズが最適です。 |
登山靴 | クッション性や防水性を備えたものがおすすめ。凹凸やぬかるみのある登山道では、ハイカットやミドルカットで足首を保護することも重要です。 |
帽子 | 夏場の日差し避けに役立つアイテム。防水性のあるものを選べば、雨具としても効果的です。 |
手袋 | 手のケガ防止と防寒対策に役立つアイテム。手が濡れてしまうと体温低下につながるため、防水性能のある登山用グローブがおすすめです。 |
インナーウェア | 汗による体温低下を軽減するには、乾きやすい素材のインナーウェアが必須。ポリエステルのような化繊製のものがおすすめ。夏場は着替えも用意すると便利です。 |
スポーツタイツ | 筋肉や関節の負担を軽減するアイテム。体力に自信のない方には、動きやすさのサポートやケガの防止にも効果があります。 |
パンツ(ズボン) | 乾きやすく伸縮性のある素材が最適。長ズボンを選べば、虫刺されやケガを防ぐことも期待できます。 |
靴下 | 靴擦れから足を保護するため、厚手の登山用靴下がベスト。夏場は速乾性、冬場は保温性に優れた素材を選ぶと、快適な履き心地につながります。 |
腕時計 | 登山の進行状況を把握するための必須アイテム。また、下山のタイミングを判断するためにも重要です。防水機能があるものを選びましょう。 |
最低限必要な持ち物リスト
登山に必要となる持ち物には、安全性の確保や緊急時の備えとしての役割があります。ここで紹介するアイテムは、初心者に限らずザックに入れて持ち歩きたい必需品です。
● 最低限必要な持ち物リスト
持ち物 | 解説 |
レインウェア | 急な悪天候に備えるための必需品。上下に分かれたセパレートタイプを選ぶのがおすすめ。防寒具としても便利です。 |
ヘッドライト | 明かりの確保には、両手がふさがらないヘッドライトが理想的。遭難時に居場所を伝える用途にも便利です。 |
登山計画書 | 登山のコースや日程などをまとめた計画書。万が一の事態で捜索の手がかりとなるため、家族や知人に共有しておくと安心です。 |
登山用地図 | 登山ルートや現在位置を把握するためのアイテム。複数人で共有しやすく、メモを残しやすいため、紙の地図が理想的です。 |
筆記用具 | 登山記録や地図への線引きに活用するアイテム。登山届を記入する際に必要となることもあります。 |
コンパス | 地図とセットで活用したいアイテム。道に迷ったときの方向判断に便利です。 |
スマートフォン(携帯電話) | 万が一の連絡手段として持っておきたいアイテム。地図やライトなど、持ち物が紛失・故障した場合の代用品としても便利です。 |
予備電池・モバイルバッテリー | ヘッドライトやスマートフォンのバッテリー切れに備えて用意しておく。 |
行動食(おやつ) | 登山中のエネルギー補給に。移動中でも食べやすいお菓子がおすすめです。 |
水筒(水分) | 水分補給に必須。1リットル程度あるのが理想的です。ペットボトルでも代用できます。 |
タオル | 汗を拭くときだけでなく、首周りの日焼け対策や救急アイテムとしても活用できます。速乾性に優れた製品がおすすめです。 |
ティッシュ | 山のトイレには紙がないこともあるため、ティッシュを用意しておくと便利です。芯を抜いたトイレットペーパーでも代用できます。 |
ビニール袋(ゴミ袋) | 登山中に出たゴミをまとめて持ち帰るために必要。雨で着替えが濡れないように入れておくのも便利です。 |
【シーン別】もしもの場合に備えておくと便利なアイテム
登山に慣れていない初心者は、天候の変化やケガなど想定外の事態に備えたアイテムを準備することも大切です。そこで、もしもの場合に備えておくと便利なアイテムを、3つのパターンに分けて紹介します。
家族や友人と複数人で登山する場合は、荷物の負担を軽減するため、分担して持ち運ぶのもおすすめです。必需品ではありませんが、長時間の登山や初めてのコースに挑戦する場合には備えておきましょう。
長時間の登山に役立つアイテム
長時間の登山では、体力を温存したり天候の変化に対応できるアイテムが便利です。
● 長時間の登山に役立つアイテム
持ち物 | 解説 |
トレッキングポール | 杖のように使える登山用アイテム。足腰の負担を軽減することで、体力の低下を防ぎます。2本タイプのダブルストックがおすすめです。 |
ザックカバー | ザックが雨で濡れるのを防ぐためのアイテム。ザックに防水機能がない場合は必需品。ビニール袋でも代用できますが、風で飛ばされない対策が必要です。 |
折りたたみ傘 | 平坦な道歩きやちょっとした待ち時間など、レインウェアを取り出すほどでもない状況に便利。休憩中の日傘としても活用できます。 |
携帯トイレ | 山にトイレがない場合や急を要する場合に備えておきたいアイテム。吸水ポリマーや防臭機能を搭載するものがおすすめです。 |
現金(小銭) | 山小屋での食事や自動販売機の利用にお金(小銭)があると便利。トイレの使用時に必要となる場合もあります。 |
体調を崩した場合に役立つアイテム
体力を消耗しやすい登山では、想定外の体調不良に悩まされることもあります。万が一の事態に備えるだけでなく、手軽に栄養補給できるアイテムも用意しておくと便利です。
● 体調を崩した場合に役立つアイテム
持ち物 | 解説 |
救急セット(ファーストエイド) | 包帯や絆創膏など、ケガの対処に使えるアイテム。防災時にも活用できるので、1セット用意しておくと便利です。 |
常備薬 | 登山中は薬を購入できないため、持病の薬を持参しておくと安心。腹痛に備えて下痢止めを用意しておくのもおすすめです。 |
健康保険証のコピー | 健康保険証は、病院での治療が必要となるケガや体調不良を起こした場合に必要です。紛失のリスクを考慮して、コピーを持参しましょう。 |
粉末のスポーツドリンク | スポーツドリンクは、登山中の水分補給や熱中症予防に効果的。粉末タイプなら現地調達した水でも使用できます。 |
非常食 | 緊急用に、行動食とは別で保存のきく食べ物を用意しておくのもおすすめです。 |
道に迷った場合に役立つアイテム
道に迷ってしまった場合には、自分の居場所を他者に伝えられるアイテムがあると安心です。また、万が一遭難してしまった場合に備え、長時間の滞在に活用できる防寒グッズも用意しておきましょう。
● 道に迷った場合に役立つアイテム
持ち物 | 解説 |
防災ホイッスル | ホイッスルは、遭難時に自分の居場所を伝えるのに便利。大声を出すよりも体力の消耗を抑えられます。 |
防寒着 | 寒さによる体温低下を防ぐためのフリースやダウンが防寒着の定番。標高が高い場所では、夏場でも1枚用意しておくと安心です。 |
エマージェンシーシート | エマージェンシーシートは、防水・防寒の機能を備えたブランケットです。身体に巻きつければ、寝袋代わりにも使用できます。 |
ツェルト | 雨風をしのぐために活用する緊急用の簡易テント。片手サイズに折りたたんで、コンパクトな持ち運びが可能です。 |
細引きロープ | 荷物をまとめたりツェルトを固定したりと、もしものときにあると便利なアイテムです。 |
登山をより楽しむために役立つアイテム
登山をより楽しむためには、日差しや虫によるストレスを解消することも重要なポイントです。せっかくの登山でガッカリしないためにも、日差し・虫よけ対策のアイテムもチェックしておきましょう。
また、荷物に余裕があれば、登山の記録や思い出を形に残せるアイテムも検討してみてください。
● 登山をより楽しむために役立つアイテム
持ち物 | 解説 |
サングラス | 日差しから目を保護するためのアイテム。標高が上がるほど紫外線が強まるため、高山歩きには必須です。 |
日焼け止め | UV対策の必須アイテム。汗をかくと日焼け止めが落ちる場合もあるので、塗りなおしを考慮しておくと安心です。 |
虫よけ | 虫刺され対策に必要なアイテム。食事や休憩時には、置き型タイプの虫よけもおすすめです。 |
レジャーシート | 食事や休憩時に便利なアイテム。砂や泥で汚れることを気にせずに座れます。 |
カメラ | 景色や思い出の記録に便利なアイテム。登山の楽しみ方が広がります。 |
予算に悩んだときはリユースショップを活用してみよう
登山を快適に楽しむためには、さまざまな服装や持ち物を準備することが大切です。しかし、たくさんのアイテムを用意するには、高額な費用に負担を感じてしまうこともあります。
そこで、中古品を取り扱うリユースショップの活用が便利です。スポーツ&アウトドア専門のリユースショップ「トレファクスポーツアウトドア」なら、登山に関わるアイテムやウェア類もお手軽価格で入手できます。
トレファクスポーツアウトドアは、実店舗だけでなくネットショップでの購入も可能。登山の気分を上げて楽しめるような、おしゃれなアイテムも揃っています。
登山の準備で心がけたい5つのこと
快適な登山を楽しむためには、服装・持ち物以外の準備も必要です。とくに事前知識や登山計画のチェックは、初心者に限らず心がけたい登山の基本でもあります。
また、準備した持ち物を使いこなすためには、ちょっとした工夫を意識することも大切です。そこで、登山の準備で心がけたいさまざまな取り組みから、5つのポイントをピックアップしてみました。
1.持ち物はザックに入れる前にチェックする
準備した持ち物に不足がないかどうかは、ザックに入れる前にチェックしましょう。「事前に入れたつもりが、いざというタイミングで見つからない」なんてことは、初心者にはよくある失敗です。
登山の忘れ物を防ぐためにも、今回紹介したアイテム表をチェックリストとして活用してみてください。
2.出し入れしやすい収納を工夫する
ザックに入れた持ち物をスムーズに出し入れするためには、収納方法の工夫が必要です。登山中に持ち物が散乱してしまうと、整理整頓に不要な時間をかけてしまいます。
ザックの中身を整理するためには、持ち物の定位置を決めることが大切です。また、使用頻度の低いものから順に入れることで、ザックから荷物を取り出す手間が軽減します。細かな荷物が増えてしまう場合は、インナーバッグの活用も検討してみましょう。
3.登山のコース・行程を確認する
安全に登山を楽しむためにも、コースや行程を事前に確認しておきましょう。登山ルートを事前に把握しておくことは、道に迷うリスクを減らすためにも必要不可欠です。また、地図を片手に登山することは、足場の悪い山道でのケガにつながる恐れもあります。
登山ルートを確認する際には、休憩場所となるチェックポイントも決めておきましょう。想定よりも登山に時間がかかってしまった場合は、チェックポイントで引き返すことも重要な判断です。
4.現地調達できるアイテムをチェックする
山のふもとや登山ルートに売店がある場合は、現地調達できるアイテムをチェックしましょう。登山中に訪れる山小屋や山荘では、飲食物や雑貨を購入できる場合もあります。
とくに行動食(おやつ)や携帯トイレなど、荷物がかさばりやすい小物は現地で調達できると便利です。少しでも荷物を減らしたい方は、現地調達することも検討してみましょう。
5.登山靴に履きなれておく
登山のために新品の靴を購入した場合は、普段履きしながら履きならしておくと安心です。履きなれていない新品の状態で登山すると、靴ずれによる痛みが発生する原因となります。
登山は、長時間歩くことが基本です。足の痛みによるストレスを抱えないためにも、新品の登山靴は2~3日ほど普段履きしておくことをおすすめします。
万全の準備で登山を快適に楽しもう!
快適な登山を楽しむためには、万全の準備で臨むことが大切です。とくに必需品といえる服装や持ち物は、チェックリストを用意して忘れ物がないよう注意しましょう。
今回紹介したように、登山に持っていきたいアイテムはたくさんあります。しかし、すべてを準備しようと思うと、手間や費用に負担を感じてしまうかもしれません。
これから登山にチャレンジしようと考えている方は、まずは身近にあるものから揃えてみましょう。無理に登山用品を選ばなくても、手持ちのもので十分に代用できます。もし、服装や持ち物の費用に負担を感じることがあれば、ぜひリユースショップ「トレファクスポーツアウトドア」の利用もご検討ください。